新橋スリープ・メンタルクリニック

【DSM-5によるパニック症の診断基準】
A. 繰り返される予期しないパニック発作
B. 少なくとも1回の発作の後1ヶ月間(またはそれ以上)、以下のうち1つ(またはそれ以上)が続いている:(1) さらなるパニック発作またはその結果について持続的な懸念または心配(例:抑制力を失い、心臓発作が起こる、どうかなってしまう) (2) 発作に関連した行動の意味のある不適応的変化(パニック発作を避けるような行動)
C. その障害は、物質(薬物)または他の医学的疾患(例:甲状腺機能亢進症)によるものではない
D. その障害は、以下のような精神疾患ではうまく説明されない。社交不安症、心的外傷後ストレス障害、分離不安症

【DSM-5による恐怖症の診断 (抜粋)】
・社交不安症:よく知らない人たちの前で注視を浴びるかもしれない社会的状況や行為に対する、顕著で持続的な恐怖。具体的には、雑談すること、よく知らない人に会うこと、食べることを見られること、談話をすることなどの場面で、恥をかく、拒絶される、他社の迷惑になるかもしれないという不安、恐怖。
それらの恐怖や不安は持続的であり典型的には6ヶ月以上続いている。
・限局性恐怖症:特定の対象(飛行、高所、閉所、水、嘔吐、動物、怪我、不潔、注射をされること、血を見ることなど)に対する顕著で持続的な恐怖、それらの恐怖や不安は持続的であり典型的には6ヶ月以上続いている。
・恐怖への暴露(社会的状況、恐怖とする対象)によって状況依存的に不安反応を生じ、パニック発作の形をとることもある
・患者は恐怖状況を回避しようとする。回避行動、予期不安により社会生活が障害されている。
・恐怖が過剰であることや不合理であることを認識している

【DSM-5による強迫症の診断基準(抜粋)】
A. 強迫観念または強迫行為のどちらかもしくはその両方が存在する
(1) (2) によって定義される強迫観念:(1)繰り返される持続的な思考、衝動、またはイメージで、それは障害中の一時期には侵入的で不適切なものとして体験されており、たいていの人においてそれは強い不安や苦痛の原因となる
(2)その人はその思考、衝動、またはイメージを無視したり抑え込もうとしたり、または何か他の思考や行動(強迫行為を行うなど)によって中和しようと試みる
(1) (2) によって定義される強迫行為:(1) 繰り返しの行動(例:手洗い、順番に並べる、確認する)、心の中の行為(例:祈る、数を数える、声を出さずに言葉を繰り返す)であり、それらの行為を行うように駆り立てられていると感じている (2) 行動や心の中の行為は、苦痛の予防、緩和、恐ろしい出来事や状況を回避することを目的としているが、それらの行為は状況に対して現実的、有効的ではなく明らかに過剰である

B. それらの強迫観念もしくは行為が時間を浪費させるまたは、苦痛を伴い社会的機能、人間関係に障害を与えている。
C. その障害は、以下のような精神疾患ではうまく説明されない。全般不安症、うつ病、統合失調症